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東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』あらすじ解説 加賀恭一郎シリーズ第6弾 (短編集)

「嘘をもうひとつだけ」は短編推理小説で、加賀恭一郎シリーズの第6弾。数々の事件の裏に隠された悲痛な一面に、加賀恭一郎が迫ります。

何故、人を殺めることになったのか?犯人たちの悲哀に満ちた動機に、注目です。

この記事では
「嘘をもうひとつだけ」に収録されている、全5話のあらすじを1つ1つ解説していきます。

あらすじ

バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した。事件は自殺で処理の方向に向かっている。だが、同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに一人の刑事がやってきた。彼女には殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずだった。ところが……。人間の悲哀を描く新しい形のミステリー。

東野圭吾「嘘をもうひとつだけ」より引用

短編集解説

嘘をもうひとつだけ

バレエ団の事務員が自宅マンションから転落し、死亡した。自殺の線で動いていた警察だが、加賀恭一郎は同じマンションに住む元バレリーナに接触する。彼女の動機とは何なのか。事務員の死を巡り、15年前の秘密が今明かされる。

冷たい灼熱

田沼洋次は帰宅後、妻の美枝子が洗面所で倒れているのを発見する。自宅はは強盗被害にあい、不幸なことに美枝子は死んでいた。そして、息子の裕太の姿が見当たらない。加賀恭一郎が、消えた息子と事件の真相を追う。当時の社会問題を扱った、悲哀漂うミステリー。

第二の希望

楠木真知子は娘の理沙と2人暮らし。ある日、真知子が帰宅すると和室で恋人の毛利周介が倒れ、死んでいた。真知子にはアリバイがあり、犯行は不可能。そんな中、1人の容疑者が浮かび上がる。真知子はその人物に向く、警察の目を逸らそうとするが… 約束を無下にしたが故に招いた悲劇。

狂った計算

坂上奈央子は夫の隆昌を交通事故で亡くす。隆昌は運転していた車に乗り込もうとした時、トラックに突っ込まれ、即死だった。他人からは”愛する夫を失った未亡人”に写っている奈央子だったが、夫婦の仲は冷え切っていた。果たして隆昌の死は偶然だったのか… 愛憎が生んだ惨劇。

友の助言

荻原保は友人である加賀恭一郎に会うために、高速道路を走っていた。しかし、途中で眠気が襲い事故を起こしてしまう。幸い重症には至らなかったが、何故、眠ってしまったのか。加賀恭一郎の推理を聞き入れず、現実からめを逸らす荻原。彼を陥れた身近な人物。そして、月並みな動機に隠された真相とは…

感想

短編集ということもあり、間延びせずテンポ良く読めました。内容としては悲哀に満ちていて、被害者・加害者ともに共感する部分が多くありました。加賀恭一郎ファンは必読な一書だと思います。

ABOUT ME
テイケチ
◇25歳/男 ◇医療職/田舎で一人暮らし ◇小説紹介してます