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東野圭吾「笑小説シリーズ」解説 順番や内容は?

東野圭吾さんの「笑小説シリーズ」はユーモア短編小説である 怪笑小説、毒笑小説、黒笑小説、歪笑小説 の4作から構成されています。

推理小説のイメージの強い東野圭吾さんですが、このシリーズではクスっとできるブラックな笑いを届けてもらえます。

短編小説ですし、それぞれの作品が独立しているため、どれから読んでもよし。

「かたっ苦しくて、長い小説は読みたくない!」という方にオススメです。

それでは、出版された順番に簡単な解説をしていきます。

怪笑小説 (1995年出版)

年金暮らしの老女が芸能人の“おっかけ”にハマり、乏しい財産を使い果たしていく「おつかけバアさん」、“タヌキには超能力がある、UFOの正体は文福茶釜である”という説に命を賭ける男の「超たぬき理論」、周りの人間たちが人間以外の動物に見えてしまう中学生の悲劇「動物家族」…etc.ちょっとブラックで、怖くて、なんともおかしい人間たち!多彩な味つけの傑作短篇集。

「BOOK」データベースより引用

<感想>
ブラックジョーク、皮肉、哀れみ、人間の滑稽さなど多様な角度でユーモアが描かれていて「笑」と一括りにしては勿体ない作品だと感じます。
個人的にはUFOの話が好みで、最後の一文にやられました…

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毒笑小説(1996年出版)

塾にお稽古に家庭教師にと、VIPなみに忙しい孫。何とかゆっくり会えないものかという祖父の訴えを聞いて、麻雀仲間の爺さんたちが“妙案”を思いつく…。前代未聞の誘拐事件を扱った「誘拐天国」をはじめ、毒のある可笑しさに満ちた傑作が1ダース!名作『怪笑小説』に引き続いて、ブラックなお笑いを極めた、会心の短篇集。

「BOOK」データベースより引用

<感想>
本当にバカバカしく笑えるものから、ブラックジョーク、切なさを覚える話まで幅広く楽しめます。個人的には5話「ホームアローンじいさん」がオススメです。

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黒笑小説(2005年出版)

作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。

「BOOK」データベースより引用

<感想>
いい温度感の笑いにクスっとしてしまいます。有名作品のオマージュもありますが、一線を超すか越さないかの絶妙なラインを攻めている感じがたまりません。何故かホッコリとすることもある、不思議な作品です。

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歪笑小説(2012年出版)

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。

「BOOK」データベースより引用

<感想>
「黒笑小説」と同じく、小説業界の裏側を面白おかしく描いた作品になっています。小説を消費する側の自分としては、どのような過程で作品が仕上がっていくのを知ることができ、新たな発見となりました。

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ABOUT ME
テイケチ
◇25歳/男 ◇医療職/田舎で一人暮らし ◇小説紹介してます